化学工業科

 


「化学」は人類の福祉と幸福の源になる物質を発見し、創造するかけがえのない学問です。

 私たちのまわりには化学がかかわらないものはありません。化学工業は、資源やエネルギーを有効に利用し、様々な材料や製品を製造しています。さらに、化学技術が環境調査や環境保全に重要な役割も果たしています。
 化学工業科では、座学で基礎的な化学の知識、化学的なものの見方を学習し、実習で技術を習得し、実際に活用する能力と態度を身に付けます。

 

1.学習内容

創造力と実践力のある化学技術者を目指して、化学の理論と知識・技術を学びます。

化学工業実習(2年)
 クラスを4班に分けてローテーションを行い、テーマ毎に実習をします。アセトアニリドや石鹸を作ったり、色々な溶液の密度やphを測定します。また、コンピュータの基礎から応用まで学習します。

化学工業実習(3年)
 クラスを4班に分けてローテーションを行い、テーマ毎に実習をします。分析機器を使って水道水中の超微量金属を測定したり、コンピュータ制御による連続精留実験を行います。また、コンピュータの応用や環境化学実習なども行います。


  

課題研究
 クラスを5班に分けて、生徒が自主的にテーマを決定し、バラエティーに富んだ実験・学習を展開しています。探求的・創造的な能力や態度の養成を目的としています。

 テーマの例 : 自然エネルギー(バイオマスエネルギー)についての研究、ガラス細工(とんぼ玉の製作)、金属樹の生成とイオン化傾向に関する研究、下関の特産品・地域性を生かした製品開発、パソコンの組み立て、ライントレーサの製作とポケコン制御による迷路走行、河川中の水質検査 など


  

工業化学
 化学の基礎的な知識や技術を学習するもので、専門科目の中で最も基礎的なかつ重要な科目です。内容を十分精選して、多くの時間をかけて指導しています。

化学工学
 化学工業における装置・機械及びプラントの設計・製作・運転等に関する基礎を学習します。

化学工業
 近年、化学工業製品はその種類が急速に増え、機能も高度化しています。この科目は、原料から製品にいたるプロセスを中心に学習する事により、化学技術の大切さや化学的なものの考え方を学びます。

生産システム技術
 化学製品はどのようにして造られているか学びます。電気・電子・情報・計測・制御・機械技術の基礎的なことがらを学び、生産システムの中で活用されている装置や機器について学習します。

地球環境化学
 化学工業における装置・機械及びプラントの設計・製作・運転等に関する基礎を学習します。

 

2.卒業後の進路

 私たちの住んでいる山口県の瀬戸内海地域はほとんどが化学工業地帯です。本校化学工業科の卒業生は、この山口県をはじめ、関西・関東の日本を代表する一流化学企業に就職し、真面目で積極的な勤務ぶりに高い評価を受けています。卒業生の各企業における定着率の高さは、それだけ安定した将来性のある企業に勤めている証です。詳しい事は進学・就職のコーナーを見てください。

 

3.取得できる資格・検定

 危険物取扱者(甲種・乙種全類)
 毒劇物取扱者資格
 高圧ガス製造保安責任者丙種化学
 2級ボイラー技士
 QC(品質管理)検定
 パソコン検定
 リスニング英語検定
 情報技術検定
 計算技術検定

 

4.その他

ものづくりコンテスト(化学分析部門)

マイスターによるガラス細工指導

  

企業講師・大学教授による出前講義

 

中学校への出前授業(化学工業科3年生が中学生に実験を演示しています)

こどもおもしろサイエンス(小学生化学実験教室)